アートセンターサカモト 栃木文化社 BIOS編集室

「とっておきの一冊」No.21

『サーロー節子 ノーベル平和賞のスピーチ 光にむかって』 編/くさばよしみ 絵/やまなかももこ

『サーロー節子 ノーベル平和賞のスピーチ 光にむかって』1,870円(税込み)


サーロー節子 ノーベル平和賞のスピーチ

13歳で被ばくし、核兵器をなくす運動を続けてきたサーロー節子さん。世界中に核兵器の恐ろしさを力強く訴えたスピーチが絵本になりました。

2017年、ノーベル平和賞が核兵器の廃絶をめざして活動している国際組織ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)に授与され、ICANのメンバーで被ばく者でもあるサーロー節子さんがノーベル平和賞の授賞式でスピーチを行いました。

この絵本は、その時のスピーチをもとにしています。

人間は核兵器を持ってはならないのです。

いまこそ声をあげなければなりません。

なぜ核兵器をなくさないといけないのか。

なぜ行動しなくてはいけないのか。

これからを生きるみなさんに伝わるようにと、この絵本ができあがりました。

あなたの心に、どうぞ届きますように。

 ― サーロー節子 ―


書籍情報

・書籍名:サーロー節子 ノーベル平和賞のスピーチ 光にむかって

・編/くさばよしみ 絵/やまなかももこ

・発行者:小安宏幸

・発行所:株式会社汐文社

・〒102-0071東京都千代田区富士見1-6-1

・TEL03-6862-5200 FAX03-6862-5202

・ISBN 978-4-8113-2940-6

・価格:1,870円(税込み)

サーロー節子

ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のメンバーで被ばく者。

1945年8月6日、広島に原子爆弾が落とされ、この時13歳だったサーロー節子さん(この時は中村節子さん)は、爆心地から1.8キロの場所で被ばく。

奇跡的に生きのび、9年後にアメリカで勉強するため海をわたり、その後カナダ人教師と結婚。日本やカナダやアメリカの友人とともに、核兵器の廃絶に取り組み現在にいたるまで、世界各地で被ばくの体験を語り世界から核兵器をなくす運動を続けている。


くさばよしみ(編)

編集者。主な編著書に『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』『ホセ・ムヒカと過ごした8日間』『世界でいちばん貧しい大統領からきみへ』『地球を救う仕事』『潜入!天才科学者の実験室』(汐文社)、『世界の人びとに聞いた100通りの平和』(かもがわ出版)、『平和村で働いた』(あけび書房)、『科学にすがるな』(岩波書店)、『おしごと図鑑シリーズ』(フレーベル館)ほか。『映画カントクは中学生!』(汐文社)で沖縄タイムス出版文化賞児童部門賞。


やまなかももこ(絵)

1977年、栃木県生まれ。女子美術大学デザイン科卒。第19回、第21回ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ入選(『田んぼのいのち』『牧場のいのち』[くもん出版]立松和平・作)。主な作品に、俵万智・作『俵万智3・11短歌集 あれから』(今人舎)、井上篤夫・作『孫正義物語 とことん』(フレーベル館)、漆原智良・作『火のカッパ』(国土社)、重本あき子・作『おばあちゃんがやってきた』(新日本出版社)、『黄ぶな物語』『アユルものがたり~那須のくにのおはなし~』(アートセンターサカモト)など。他多数。